【日時】2004年8月20日(金)正午~
【会場】中央区銀座8丁目金春通り
【参加者】50名~70名
【使用した水】銭湯金春湯の残り湯 500リットル

「打ち水大作戦2004」も本日で3日目。初日は晴天に恵まれたが、本日も残暑厳しい真夏の空。

新橋駅から徒歩5分ほどの銀座金春(こんぱる)通りで打ち水イベントがあるということで、仕事もそこそこに昼休みを使ってイベントへ。
新橋界隈で仕事をしている都合上、銀座で飲むことも多い。しかも、金春通りと言えば、ワタクシ先々週にニューハーフショーを楽しんだ思い入れの深き場所。
「こりゃ浴衣来たお姉さん(?)達が打ち水してるかもしれん・・・。見てみたいっ」という妄想も入り混じって、会場へ向かいました。











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金春通り打ち水風景

 



金春通りでの打ち水は昨年に引き続いて2度目。私が金春通りに着く頃には、沢山の方が手際よく木桶に入った水を手で路面へ打ち放っておりました。また、プレス関係者と思しきカメラマンの数も多く、へなちょこライターMoo、ちょっと緊張。



それでも、今回のイベントで指揮を執ってらっしゃる加藤さんにお話を伺うことができました。

?金春通りは昨年に続いて二度目の実施。イベントの雰囲気はいかがですか?
昨年はこの会場には参加できなかったので詳しく比較はできませんが、参加人数などは大体予想通りですね。

?打ち水大作戦では生活廃水や雨水などを利用することが前提ですが、今回使用する水はどちらから?
金春通りに居を構える金春湯さんの残り湯を提供していただいています。今日は全部で500リットルほど頂きました。

?随分打ち水に参加されている方が多いように感じるのですが・・・
この会場では、銀座金春通り商店街の方が中心となって参加してくださっています。浴衣を着た女性の方々は金春通り会に所属する女将さん達で、皆さんに協力していただいています。











 

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金春通り会の女将さん達。お揃いの浴衣で
爽やかな笑顔。





なるほど、どおりで浴衣の着こなしも板についているというか、よくお似合いなわけです。
ちなみにこの加藤さん、他のスタッフから「ヒゲさん」という愛称で呼ばれていたのですが、まさにその愛称通り、ヒゲにメガネの良く似合うチャーミングな方でした。写真を撮れなかったのがとても残念。

また今日のイベント、商店街の方以外にもちょっとした可愛い参加者が姿を見せました。
おそらくは関係者の方のお子さんだと思うのですが、3歳位の子供が木桶に水を入れてい、パシャパシャと水を打っていたのです。勿論、本人に打ち水をしているという自覚はないでしょうし、水遊びの一環でしかないのでしょうが、その姿を見た商店街の方の中には「そうだ!来年は付近の小学生を呼ぼう!」と言った声も上がっていました。・・・どうやら金春通りでの打ち水は、定期イベントとして早くも定着しつつあるようです。

今回の打ち水大作戦@銀座金春通り、商店街のつながりをとても強く感じました。そもそも、このようなイベントに個人ではなく商店街というひとつの集団として参加されていること自体が素敵なのではないかと。
横のつながりがどんどん消えていく東京で、同じ通りに面した店を構えているという、ただそれだけの事実によってひとつのイベントを開催することができる。そんな昔ならごくごく当たり前のことがとても貴重に感じられました。
今や東京で目に付くのは、街に利益をもたらすことや観光名所となることを目的としたイベントばかりである中、金春通りの打ち水イベントはそんな次元から離れて、参加している方々が自分達の出来る範囲で自分達が気持ち良いと思えるために参加する、稀有なイベントとなっているように思います。

勝手な妄想をしてみました。

来年、もし本当に付近の小学生達がこの打ち水に参加することになったとしたら。その小学生の中に、このイベントをずっと続けたいと思う子がひとりでもいたら。今日は水遊びにしか思っていなかった幼い子が、当たり前のように小学生になって打ち水をする日も決して夢じゃないと思うのです。
ひとつの行為を「当たり前のように」すること。これって、小さい頃の習慣でしか身につかない。
自分の住む街の人と触れ合う。自然に優しいことを、ごく普通にできる。
打ち水というイベントが、やがてイベントではなくなる日が来たら。
どれだけ先の話になるか分からないけれど、想像してみてちょっとドキドキしました。

さて、トーキョーワッショイの面々は、今週末21日・22日の両日、東京都内の打ち水イベントにお邪魔してレポートを書かせていただくことになっております。
そちらの報告も乞うご期待!











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500Lのお湯もあっという間になくなりました。