2007年末をもって、80年近い歴史に幕を下ろした廿世紀浴場。
ニッポンの伝統様式とアールデコとの融合は見事の一言、
東京銭湯の名所として、東に西に広く名の知られた存在だった。
廃業後も取り壊されることなく1年以上現存していたのだが、ついに解体が始まった。

三ノ輪駅に降り立ったのは、初夏の日差しに目が眩む五月の中旬。
祭囃子飛び交うなか胸騒ぎに早まる歩調、飛び込んできた煙突にほっと胸を撫で下ろす。
 しかし、時すでに遅し?
その姿はぐるり覆われて、往時を偲ぶことすら叶わない。
かろうじて確認できたのは、覆いから飛び出したてっぺん部分だけだ。
かつてあそこには「廿世紀浴場」との印象深いレタリングがあったはずなのだが、
既に取り外されてしまったようで、ただぽっかりと大きな穴が開いているだけだった。
 
 
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第壱番札所 ~ 廿世紀浴場 ~ 台東区・日本堤
雪降る日の廿世紀浴場 ? 台東区・日本堤