西東京市の東伏見、早稲田大学グラウンド裏に構える妙法湯のんびり温泉。
"温泉"と銘打つがいわゆる普通銭湯、郊外らしい質素なお風呂屋さんだ。
だが妙法湯は東京でも一足早い春が訪れることで、
少しばかり名の知られた存在でもあるのだ。

おかしいほど寒い日の続いた、今年の3月。
この日も昼前まで猛烈な嵐、だが妙法湯の浴室には、なんと満開の紅の花。
しかも40数度の浴槽に直に挿されているというのに萎れる気配もなく、
見事に咲き誇っているではないか。
 
 
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この珍しい風習の由来は、およそ10年前に遡る。
裏の敷地より伸び過ぎて枝打ちされた庭木の桜、だが捨てるにはもったいない。
そこで思いついたご主人、試しに浴槽に挿したところ見事に適応し、
入浴客に好評を博したのが始まりだ。
以降は、つぼみのうちに設置することが慣例化。
暖かさと湿度のため、屋外より10日ほど早く開花する桜が妙法湯春の名物となり、
噂は噂を呼び、多くのメディアにも取り上げられてきた。
今年は気分を変えて真っ白な木蓮、そして2回目が同じく敷地より切り取ったこの桃の花。
花の命は短い。もうすぐ季節は終わってしまうが、
今度はおかみさん自慢の生け花が、翌年まで目を楽しませてくれる。

ずらりと並ぶ古風なゲーム機も、アイディアマンのご主人の趣味。
飾りではなく丁寧に修理され、全てが現役というから驚きを隠せない。
そして隣接するのは収集歴30年、本まで出版された盃(さかずき)の博物館だ。
ご主人はちょこちょこ表に出てこられるので、
浪漫たっぷりの盃物語に耳を傾けてみるのも、また一興な風呂上りではないだろうか。
 
 
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○ 妙法湯のんびり温泉
 
住所 東京都西東京市東伏見3?5?20
電話 042-461-3789
営業 15:30~22:30
定休日 金曜