中央線の国分寺駅から、北上することしばらく。
汗ばみ始めた背中、ようやく福の湯にたどり着くも
待ち受けていたのは閉じられたままの引き戸。
今日は日曜、定休日は月曜だったはずだ。
 さては、臨時休業か?
だがふと気付けば目の前にはためく暖簾、戸口に手をかけるとすっと横に開いた。
  
 
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正面こそ大きな改修を経たかのような面構えも、
一歩脱衣所へ踏み入れれば、ふわり広がるノスタルジー。
飴色の藤籠、十字の照明、凝った木枠の擦り硝子。
浴室にはこれまたかわいらしい六角の床タイル、前に見かけたのはいつのことだろう。
年季にやや色褪せたものの、未だ残る水鳥のタイル絵も目を楽しませてくれる。
 
現在ではおよそ見られなくなったものたちの大行進、
全て、創業以来50年という歴史ある品々だ。
かつて初代が国分寺駅前に創業した大黒湯、
その支店として開かれたのがここ福の湯なのだという。
本店はとうに姿を消したが、福の湯はここに残り、今日もお客さんを癒し続けている。
 
 
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○ 福の湯

住所 東京都国分寺市本多2?15?15
電話 042-323-2425
営業 16:00~23:00
定休日 月曜