東海道線の尼崎から外れ、福知山線で北上すること30分。
三田(さんだ)駅南の商店街を抜けていくと、武庫川の裏通りにぼんやり、寂しげな灯りがひとつ。
かつて人口増加率は日本一にまで上り詰めた三田市だが、
こと銭湯に関してはその発展ぶりとは対照に、もはや新地湯を残すのみとなっている。
小さくもの静かで、よけいな設備はなにひとつ見当たらない浴場。
地方とはいえ、洗い場の蛇口も片手に納まる数しかない簡素な造りだ。
しかし心惹かれるのはなんとも愛らしいひょうたん型の浴槽に、番台上の賑やかな提灯たち。
戦前の創業以来80年近く、ずっとこの姿のまま地元のお客さんを癒し続けてきた。
現在でも毎年暮れのマラソン大会では、多くの走者が訪れるともいう。
かの大震災にて大打撃を受けた兵庫の銭湯だが、
三田のあたりはまだ被害も小さく済んだらしい。
若干建て付けが悪くなった程度よ、とおかみさんは苦笑いする。





○ 新地湯
住所 兵庫県三田市三田町1-5
電話 0795-62-2516
時間 16:00~23:00
定休日 水曜日
三田(さんだ)駅南の商店街を抜けていくと、武庫川の裏通りにぼんやり、寂しげな灯りがひとつ。
かつて人口増加率は日本一にまで上り詰めた三田市だが、
こと銭湯に関してはその発展ぶりとは対照に、もはや新地湯を残すのみとなっている。
小さくもの静かで、よけいな設備はなにひとつ見当たらない浴場。
地方とはいえ、洗い場の蛇口も片手に納まる数しかない簡素な造りだ。
しかし心惹かれるのはなんとも愛らしいひょうたん型の浴槽に、番台上の賑やかな提灯たち。
戦前の創業以来80年近く、ずっとこの姿のまま地元のお客さんを癒し続けてきた。
現在でも毎年暮れのマラソン大会では、多くの走者が訪れるともいう。
かの大震災にて大打撃を受けた兵庫の銭湯だが、
三田のあたりはまだ被害も小さく済んだらしい。
若干建て付けが悪くなった程度よ、とおかみさんは苦笑いする。





○ 新地湯
住所 兵庫県三田市三田町1-5
電話 0795-62-2516
時間 16:00~23:00
定休日 水曜日
新地湯という名称からして、一頃は栄えた(失礼!)ところに在るように察します。
ひょうたん型の浴槽は豊島区の「山の湯温泉」のそれにそっくりですね。
ところで村雲さんは東海地方出身と察しますが、関西でのビジネスになれましたか?東京歴半世紀の小生にとっては、関西弁(といっても地域に応じて異なる)の歌うようなリズムと首都圏に比べて議論好きな雰囲気はとても魅力的ですが、東京育ちの方の中には関西人が苦手という人もいます…飛び道具のようなイントネーションに慣れないのかな?…。
私が20年程前に勤めた多摩地区の事業所(研究開発関連)には阪大出身の方が多く居りましたが、どの方も議論好きだったおかげで、私としてはお給料をもらいながらいろいろ勉強ができました!