井の頭線から下車し改札を出るまでの間、
目の前を歩いていたのは大きなギターケースを背負った3人組。
かの吉祥寺にやってきたことを、早々から実感する。
この時期の井の頭公園は日差しも強く、ほとんどが半袖だ。
のどかな井の頭池ではところどころで亀が日光浴をし、
飲食店では外のテラスで人々が陽気と談笑を楽しんでいる。
 
 
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鶴の湯は、吉祥寺駅からは少し離れた北西部。
公園の多様な年齢層とは異なって、一般のお風呂屋さんで見かけるような
ご年配の方がほとんどを占めている。
 
 
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現在の建物は、昭和32年改装だから群を抜いて古いものではない。
だが改装箇所は浴室のアルミサッシ程度、
建築当時の様相をほぼそのまま窺い知ることができる。
 
しかし外観もさることながら、浴場を彩る九谷焼のタイル絵がまた美しい。
都心とは離れながらもこれほどまでに華美で勇壮な銭湯が現存することに、
かつての町をあげての気風といったものをひしひしと感じ取らずにはいられない。 
番台のお婆さんも昔ながらの造りをたいそう誇りにしている様子で、
「まるで栃木のお婆ちゃんの家にいるみたい」と話すと、顔をしわくちゃにして喜ぶ。
そして虫眼鏡を取り出しては新聞を手に取り、吉祥寺の静かな午後の時間が流れていく。 
 
 
この日は鶴の湯に来たおかげで素敵なカフェにも偶然出会うことができたし、 
公園前の古着屋さんで、爽やかなシャツを見つけたりもした。
自分はこうやって、知らない街をどんどん好きになっていく。 
次にどこのお風呂屋さんへ行こうか、最近はそれで週末が楽しみで仕方がない。
 
 
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○ 鶴の湯
 
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町3?1?21
電話 0422-51-6939
営業 16:00~24:00
定休日 金曜