3月22日土曜日 晴れ
 
 
7:10起床。

朝食を食べながら民宿のおじさんと、北海道の自然や、卒業旅行で訪れた屋久島の話をする。
 
 
 
厚岸で大きな生牡蛎を食べ、釧路入り。
目指したのは駅から5分の白山湯、大きな「ゆ」が目印。
待ちに待った、風情ある蔵のような建物だ。
 
北海道だけに、やはり扉は二重。
みな下足箱には入れずそのまま靴を脱ぎ捨て行くのだが、その半分は長靴だ。
北国らしい真っ白な脱衣所には、根室じゃ一つも見られなかった番台に、
スリムジーンズの似合う若々しいおかみさんが座る。

創業は大正元年、ここ釧路でも屈指の老舗銭湯。
゛親父の小言゛なる心得集が、見ていて面白い。
天井の中心には、屋根裏部屋のような高い高い吹き抜けの天窓。
透き通った空に時おりスッと、野鳥の影が映る。
 
 
ふいに戸が開くと、「おはようございます」と、寝ぼけ眼の小さな女の子が入ってきた。
もう4時半なのに、だ。
その子はためらいもなくバスタオルを脱ぎ捨てると、バタバタと男湯へと入って行った。

「お父さんがいるからなんだけど、もう3年生だし一人で入れるから、
来年からは女湯側に出すんだけどねえ」と、
その子のお母さんでもある番台さんは笑っていた。
 
 
      ※      
 
 
車両はひとつ、ワンマン電車の釧網本線で宿のある標茶へ向かう途中、列車内で日没を迎える。
釧路湿原では、エゾシカの群れがこちらを見つめている。

今宵の獲物を探しているのだろうか。
頭上では、何度も何度も旋回するオジロワシの姿が見える。
 
 
 
○ 白山湯

住所 釧路市川上町7-1
電話 0154-22-2310
営業 12:00~24:00
駐車場 有
定休日 月曜