世田谷のボロ市、2日目のこと。


世田谷線・上町駅で下車し、前日の続きから歩き始める。
あまりの寒さのせいなのか、古い火鉢や鉄瓶に妙に惹かれてしまったり。
ひとしきり見て回った後、新宿に用事があったので三軒茶屋へは戻らずに、
世田谷線・山下駅近くの小田急線・豪徳寺駅へと歩いていくことにする。


世田谷線沿いに10分ほど歩くと、山下の駅前商店街はちょうど催し事の真っ最中。
通りの露店や福引きが威勢良く声を上げているけれど、寒さのせいか人気はまばら。
寒風吹きすさぶ線路沿いの看板に、哀愁を感じずにはいられない。

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商店街を進み両端のお店も賑やかになってきたところで、
白い看板の付いた門が左手に見える。門を潜ると、鶴の湯だ。


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右手の頭上には太短い煙突、左手にはコインランドリーを備えている。
フロントでお金を払い、左側の男湯へ。
脱衣所は細かめの格子天井で、たくさんの採光窓のおかげでかなり明るい。


浴室に入るとまず目に付くのが、左側の薬湯だ。
家のお風呂くらいの大きさだが、ここだけ周りより高い位置にあり、階段を上がって入るのだ。
高いといっても50cmほどだが、これだけでもとても見晴らしが良い。
褐色のお湯の中には薬草の小袋が下がり、立ち上る香りも心地よく。


下には長方形の浴槽が2つ、なんだかいろいろ付いている。
右から、強力な水流で背中を刺激する"スーパージェット"。
Cの字型の窪みに入り背中と体側を刺激する"全身マッサージ"。
窪みが少し浅く"コ"の字型になった、"ポイントマッサージ"。
至れり尽せり、孫の手要らずの設備群。陸中海岸の壁絵の下で、のんびり浸かる。

そして一番左が"うきうき風呂"だ。
スイッチを押すと、底からすごい勢いでお湯が噴き出してくる。
ああ、だから"浮き浮き"か?
成人男性はちょっと無理だが、小柄な女子ならいけるかな。
気分が沈んだときに、試してみるといいかもしれない。


        *        *        *


首にタオルを掛けて暖簾を潜ると、向かいの広場ではもうテントを畳み始めていた。
ラストスパートで半分やけくそ気味な福引のおじさんの声も、そろそろ枯れてきた。


小田急線の高架が見えてきた。豪徳寺駅は、もうすぐそこだ。

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○ 鶴の湯

住所 東京都世田谷区豪徳寺1?23?20
電話 03-3426-2360
営業 15:00~24:00
定休日 金曜