明神参りのあとは、参道の入り口にある「天野屋」さんで、甘酒をいただくという定番コースを堪能してみることに。
お休みの日っていいなぁ、としみじみ。

その日は残暑もあって、冷やした甘酒に氷を盛った「甘酒氷」もあるよ、といわれたけれど、
やはりお決まりのあたたかい甘酒をお願いした。

骨董好きなご主人の趣味で、店内には昔の看板やランプやおもちゃ、千社札が飾ってある。
住み着きたくなってしまいそうな店内だったけど、あまりじろじろする間もないほど、この日は急いで行かなければいけない素敵な場所がたくさんだった。
湯島天神、旧岩崎邸、東大、本郷の喫茶店に、湯島の居酒屋"シンスケ"!

本日の行程の計画を相談しながら、甘酒と、アテの味噌漬けのお豆のようなものをいただく。
お酒はほんのり甘くても、お豆はしっかりとした味つけで「アテ」の顔。

お店のおばちゃんが、天野屋のことが掲載された新聞記事を見せてくれた。
ここの甘酒は地下にある土室(つちむろ)で、砂糖を加えずに手作りしているらしい。
天然の甘さということだ。 アミノ酸なども含まれているとか。
店主はかつて甘いもの嫌いだったらしいが、病気の時に甘酒を毎日飲んでいたら大変効きめがあり、
それ以来甘酒に目覚めたとか。

残暑も厳しいはずのに、熱い甘酒を飲んでも、不思議と体になじむものだと感心。
急いで店をあとにしたのだけど、丁度お盆のころで、いくつかの店は閉まっていた。 本郷の万定フルーツパーラーや、シンスケ・・・。
次はいつ行けるチャンスがあるのだろう。 近い場所ほど、なかなか行けなかったりする。

天野屋

甘酒とアテ

参道