先月のことだが、
古い米屋の建物が取り壊しになると聞き、カメラ片手に見に行ってみることにした。
神保町3丁目、靖国通りの九段下ビル(ネットの張り巡らされた大正時代のアパート)の右脇を入ったところにあった。
おそらく、もう取り壊されているであろう物件。

大丸屋米店という、創業文久元年のお米屋さん。
正面外壁の、※マークが目にまばゆい。
蔵づくり風のなまこ壁。
入り口の波打ったガラスは現代の技術では作れないものらしい。
これからあと何十年だって持ちそうに見えてならない。

店内は意外に広々としており、炎天下にも関わらずひやりとした空気。
中も撮らせてもらえばよかったかしらとも思ったが、後悔先に立たず。
お米屋さんは近隣の別店舗に引っ越すとのこと。

なくなると聞くと、突然思い出したかのように途端に人々は詰めかける。
私もそのような取るに足らない人間の一人。
以前目にした時、立派だと感じていただけで、
ろくにお店のことも知らない。
でも、神田にこのようなお店があったことを記録に残さずにいては悔やまれる。
知らず知らずのうちに街はどんどんなくなってゆくのだから。

ところで、表の九段下ビルはちゃんと残ってくれるのだろうか。
こちらも近いうちに取り上げることにしたいと思う。

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